高雄85スカイタワー
2月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災は、異常気象の影響もあり消防による懸命な消火活動にもかかわらず拡大し、3月5日には焼失した面積は2,900haと市面積の9%に及び多くの家屋に被害が出て、避難されている方も多数いて大変な状況となっています。1日も早い鎮火を願うばかりです。
また、3月に入り三寒四温の気候となり徐々に春に向かい桜の開花が待ち遠しい気分となっています。
さて、前号の令和6年度補正予算に続き、今回は令和7年度当初予算について報告します。予算額は8,448億円で、歳入内訳は地方税1,640億円、地方交付税2,222億円、国庫支出金1,190億円、県債820億円で、歳出内訳は一般行政経費5,445億円、投資的経費1,783億円、公債費1,062億円となっています。
木村知事の「くまもと新時代共創に向けた取組み」の基本的方向性として、
I.こどもたちが笑顔で育つ熊本(40億円)
1:こども・若者がキラキラ輝く社会づくり…1こどもの居場所づくりの推進(261百万円)こども食堂や地域の学習教室などに対する経費など
2:家庭や子育てに夢を持てる社会づくり…1妊娠・出産に対する支援(150百万円)不妊治療に対する助成や産後ケア等に対する経費など
3:質の高い教育・未来を担う人材の育成…1県立学校における教育DXの推進(256百万円)1人1台端末の円滑な更新、入試へのWEB出願システム導入に対する経費、2インクルーシブ教育の推進(7百万円)など
II.世界に開かれた活力あふれる熊本(94億円)
1:「くまもとで働く」人材の確保・育成…1県庁における人材確保のための取組み(117百万円)
2:世界に伍する産業拠点熊本の創出…1国内外へのくまもと魅力発信(94百万円)、2地場企業の稼ぐ力の強化(81百万円)、3半導体サプライチェーン参入促進支援事業(22百万円)地場中小企業の参入支援など
3:「食のみやこ熊本県」の創造…1農業の担い手確保・育成(79百万円)など
4:スポーツ、観光、文化芸術の振興…1「阿蘇」の世界遺産登録推進(91百万円)、2地方誘客促進によるインバウンド拡大(14百万円)、3 観光誘客プロモーション推進事業(242百万円)「デスティネーションキャンペーン」の実施に要する経費、4アーバンスポーツ振興事業(30百万円)など
5:交通の利便性向上…1渋滞解消に向けた土木部・警察本部での取組み(5,017百万円)セミコンテクノパーク周辺での交差点改良、信号機の集中制御化等などの経費など
III.いつまでも続く豊かな熊本(14億円)
1:豊かな自然の保全…1有機フッ素化合物への対応(67百万円)モニタリング調査や分析等に要する経費、2衛星画像解析技術活用漏水調査事業(140百万円)など
2:移住定住、関係人口創出…1移住定住の促進(277百万円)相談窓口設置、情報発信、補助や支援金の給付など
3:魅力ある地域づくり…1地方公共交通バスの維持・確保(394百万円)路線バス事業者やコミュニティ交通の導入・確保に向けた取組みを行う市町村への支援等など
4:社会の多様性…1動物愛護の推進(278百万円)保護犬猫の譲渡促進、飼い主のいない猫対策、施設改修など、2障がいのある方の自立支援に係る取組み(37百万円)など
IV.県民の命、健康、安全・安心を守る(171億円)
1:「緑の流域治水」を核とした創造的復興
2:災害に強い県土づくり…1九州を支える広域防災拠点構想に基づく取組みの推進(9百万円)、2人吉市復興まちづくりの推進(1,734百万円)青井地区の土地区画整理等、3県有施設等の防災力強化(46百万円)移動式急速充電器の整備に要する経費、4幹線道路ネットワークの整備促進(7,584百万円)など
3:健康で長寿な社会の実現…1救急安心センター(#7119)の運営(21百万円)など
4:安全・安心の地域づくり…1ストーカー・DV 等人身安全対策の推進(2百万円)被害者の自宅周辺における保護対策カメラの設置に要する経費、2サイバー犯罪対策の推進(30百万円)、3マイナンバーカードと運転免許証の一体化に伴う体制強化(80百万円)、4通信指令システムの再構築(860百万円)、5住宅耐震化の緊急支援(101百万円)
など以上が当初予算の主な事業です。
また、2月3日に国際線の熊本―高雄便が再開できたことを受け、お礼を兼ねて木村知事が高雄市政府(陳市長他)とチャイナエアーを2月24日〜26日で訪問したのに同行しました。その時に機会があり、高雄市医師会の朱理事長と会うことができ熊本市医師会の高雄市訪問が話題となっています。楽しみにしているとのことでした。
令和7年度も医療・介護分野を中心に県政全般にわたって全力で取り組んでいきます。ご指導の程よろしくお願いします。