熊本の桜開花が3月23日に宣言され、その後強風、雨もなく、寒の戻りも見られ、2週間以上にわたりサクラを楽しむことが出来ました。
さて、2月定例会は3月19日に会期途中に提出された人事案件を含め令和7年度当初予算と全ての議案を可決し終了しています。
また、議員提出議案として
⑴熊本県いぐさ・畳の振興に関する条例の制定について、
⑵旧姓の通称使用を拡大する法制度の創設を求める意見書、
⑶くまもと県産酒で乾杯条例のさらなる推進に関する決議など、
および委員会提出議案として
⑴地方消費者行政に対する財政支援(交付金等)の継続・拡充を求める意見書
なども採択されています。詳細については熊本県ホームページで確認してください。
次に県政の重要課題として交通渋滞があり、まず、都市圏交通の現状についてH24:2012とR 5:2023の調査が行われていて
⑴外出行動の変容として、外出する人の割合の減少(88.5%→79.0%)、
⑵車依存の進行…移動する際に自動車を選択する割合の増加(64.4%→67.3%)、
⑶公共交通のサービス低下・利用低迷…
(ⅰ)運行サービス低下(バス:−27%、市電:−15%)、利用者数減少(バス:−27%、市電:−2%)
(ⅱ)JRの利用者は増加、近年は混雑率100%超
(ⅲ)熊本電鉄は運行サービスは維持しているが利用は低迷、
⑷都市圏北東部の急速な開発…
(ⅰ)居住人口増加(+5.2%)
(ⅱ)人口増加に追い付かない交通インフラ、
⑸慢性化する交通渋滞…
(ⅰ)集中する朝ピーク(8時台)交通(朝ピーク率12.0%→14.3%)
の調査結果があるが、現状はJASM 第1工場がR 6年度末より稼働し、第2工場の建設も開始されるため更に渋滞の悪化が懸念されています。
対策として県市で取り組む道路施策と公共交通施策が考えられていて、
Ⅰ.道路施策では
⑴加速化対策(3年以内)…交差点改良や信号制御の最適化30箇所(都市圏東部エリア14箇所:熊本益城大津線など、セミコン周辺エリア16箇所:大津植木線など)、バスベイの整備による交通の円滑化(熊本菊陽線など10箇所)、
⑵抜本対策(中期4〜10年)…主要渋滞箇所226箇所のうち約80箇所の改善に向けた取り組みを強力に推進、
⑶抜本対策(長期11年〜)…広域道路ネットワークの構築…熊本都市圏3連絡道路など
Ⅱ.公共交通施策では
⑴加速化対策(3年以内)…2027年バス3,000万人/年、市電1,170万人/年が目標(現状はバス2,449万人、市電1,009万人/年)、
⑵抜本対策(中期4〜10年)…公共交通分担率を2倍にする、⑶抜本対策(長期)…持続可能な公共交通の維持
Ⅲ.その他として⑴加速化対策で時差出勤や在宅勤務等の取り組みを推進…1年以内に1万人規模で、また、取り組む企業200社を目標としている。
以上が交通渋滞の現状と、現在考えられている対策になります。
熊本都市圏の渋滞解消に向け県・市および周辺自治体との連携と財源確保に向け、国への要望活動を活発化させていきます。これからも県政諸課題の解決に全力で取り組んでいきます。皆様のご指導をよろしくお願いします。
なお、今年度も厚生常任委員会、高速交通ネットワーク整備推進特別委員会、議会運営委員会に所属し活動していきます。